勉強会雑談シリーズです。
勉強会で開かれる雑談ディスカッション(全体や1:1など)の中でお話した内容をピックアップしています。今回は「ペアトレード時のロット比率はどのように計算するか?」について私見を述べてみたいと思います。
こんにちは!たけのこ(@takenoko_fx)です。
今回の雑談ピックアップは、ペアトレード時のロット比率はどのように算出するか?についてです。
ペアトレードは、相関性の高い2つの金融商品の価格差を利用して利益を得るトレード手法です。2つの金融商品の価格が乖離した時に、割高なほうを売り、割安なほうを買い、その後2つの金融商品の価格が近づいたときに反対売買を行って利益を得るトレード手法です。
ペアトレードでは「為替変動の影響を抑えられる」、「相場の方向性に左右されない」、「スワップポイントが得られる」、「リスク管理がしやすい」といったメリットがあります。
ペアトレードはその名の通り2つの通貨ペア(USD/JPYとEUR/JPYなど)をエントリーします。このとき、USD/JPYとEUR/JPYをそれぞれ何ロットでトレードすべきか?というのが今回のディスカッションでした。
(シンプル)1:1でエントリーする
1:1、つまりUSD/JPYを1ロット買いでエントリーする際に、EUR/JPYを1ロット売りでエントリーします。特に計算の必要もなくシンプルなトレードができます。
この方法は、チャート重ね(高値安値を調整して重ねる)でペアトレードをしている際にマッチしています。
これは、チャート重ねの際に各々の通貨の高安=ボラティリティを調整していることが背景にあると思います。勉強会での経験上では、むしろこの場合は1:1でエントリーしないと、想定以上に利益が出たり損失が出る結果となりました。
各通貨の現在価格で比率を求める
この先はチャート重ねによるペアトレードをしない場合に検討していく方法になります。まず簡単な計算方法としては、各通貨の現在価格の比率でロット比率を計算する方法が考えられます。
どちらかの通貨ペアの価格を基準(1)として、相対する通貨ペアの価格で割り戻してロット数を計算します。
ロジック的には非常に簡単で、汎用性に優れた計算方法です。
各通貨の直近の値動きで比率を求める
ペアトレード時のロット比率計算方法には、直近の値動きを元にロット比率を計算する考え方もあります。
この考え方には様々な方法があり、大きくは期間(直近○日、時間足のトレンドなど)と、計算に用いる価格(終値、現在値、期間中の高安など)との組み合わせで求めることができます。
個人的には、利益を最大化する観点においてはこの方法で計算するのが正解だと感触を掴んでいます。現在は1:1固定でトレードを回していますが、まずは1年間そのまま稼働させて、翌年2024年4月以降のトレードに反映させようと考えています。
それまでの間は、上記のようにどのように計算するのが良いか分析する予定です。
以上、ペアトレード時のロット比率の計算方法についてまとめてみました。
いろいろと小難しいように見えますが、手っ取り早くシンプルにやるならチャート重ねをして1:1でエントリーすることに尽きます。最近はまた指標で一喜一憂する相場になりつつあるので、そういった相場環境に踊らされずに着実に利益を積み重ねられるペアトレードを早く身につけたいです。